「トキワ荘マンガミュージアム」ミニ体験リポート・テラさんの気持ちがわかってしまった!?

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2020.7.7に開館した豊島区立トキワ荘マンガミュージアム。1950年代、漫画家・手塚治虫氏が上京した際に出版社のあっせんで入居したのを機に、若手漫画家の住居&溜まり場となった木造アパート「トキワ荘」の外観と2階の内装をリアルに再現した漫画博物館……ということで、前から行きたい行きたいと思っていたのですが、ついに行ってきました。

結論からいうと「最高」「何度も行きたい場所」でした。その理由を余すところなく書いてしまいたいのですが、そうするとこれから行こうとする方の新鮮な楽しみを奪ってしまうことになりかねません。

なので、実際に行くのを検討する際の便利情報とともに、要所だけかいつまんで紹介します!

①行く前の準備 ※2020.9現在

当ミュージアムの入館料は無料ですが、現状、思い立った時にスッと入れるわけではありません。新型コロナウィルス感染症拡大防止策がとられている間は公式サイトからの予約が必要となります。

予約フォームでは、行く日にちと開館時間の午前10時から午後6時の間の20分刻みで入館時間を指定します(※最終受付時間は午後5時20分)。一度の予約で同時に入館できる最大人数は5人。予約手続きは、枠が埋まっていない限り当日でも可能です。万が一指定した時間帯が定員に達していても別の時間帯を簡単に指定し直せるのでご心配なく。

私(gtozka)が入館した時は、ミュージアム入口にいる係員さんに名前と予約時間を告げただけですんなり入れました。これはまあ、日曜日の午後12時20分という指定時間ゆえのユルさかなと。いざ行ってみたらどういう状況になっているかわからないので、公式サイトにも書いてあるように予約完了メールを表示できる端末または予約完了メールを印刷した紙を持参しておけば問題ないでしょう。

②行き方

駐車スペースもあるっぽいですが、私が行った時点では利用できない感じでした。そもそも小さな町の商店通り沿いにある公園に併設された立地なので最寄り駅からの徒歩が最善かと思います。

もっともわかりやすいのは西武池袋線東長崎駅からのルート(約10分)。南口から伸びている道をまっすぐ進んで道にぶつかったら左折……で敷地正面にたどりつけます。

最短距離で行けるのが都営大江戸線落合南長崎駅からのルート(約5分)。スポーツ公園を抜けマップアプリ頼みに住宅地をごしゃごしゃ歩いていくとトキワ荘の側面の壁がドーンとでてきてます。これには感動しました!(我慢できず写真をアップ)

③館内

当時の写真や「まんが道」などで描かれていたトキワ荘玄関がミュージアム入り口です。順路は、漫画家たちが住んでいた2階→展示スペースの1階。入っていきなり、角度のある階段が目に入りテンションが上がります。階段下には無料で使えるロッカー(※要100円硬貨)が用意されているので、身軽に2階を楽しみたい人は利用しましょう。

2階の居心地は絶頂モノです。「ここが〇〇氏の部屋か!」とか心の中で言いながら一室一室ズカズカと入っていけます。生活感が再現されている部屋は無理ですが、とくに何もない部屋や体験系の部屋(※現在は休止中)では畳の上に座れます。部屋の隅っこで体育座りしてしばらくぼーっとしていると四畳半の広大さを実感すると同時に「もしここに人が5、6人いっぺんにいたらどうなんだろう……」という妄想がはかどります。

ちなみに現状の撮影可能エリアは以下の通り。1階は全面的に撮影禁止です。

1階のマンガラウンジではトキワ荘ゆかりの漫画や書籍を閲覧可能。当時の雑誌のインタビュー記事を延々と読みふけりたかったのですが、広さや作り的に長居しづらい感じでした。今後何回かにわけて訪れて読んでいきたいです。

同企画展示室では「開館記念企画展 漫画少年とトキワ荘~トキワ荘すべてはここから始まった~」が展示中でした。漫画家を中心とした一廉の人物たちによる開館お祝いメッセージ色紙が壁に貼り付けられているさまだけでも壮観ですが、とくにしのだひでお氏の色紙は必見。漫画家デビューする前にトキワ荘に遊びに行ったときの記念写真が貼られているのですが、赤塚不二夫氏が引くほど美男子に写っています

本物のトキワ荘解体後にイベントで集まったメンバーたちが襖に描いた絵の寄せ書きの実物もありました。あまりの神々しさに、見た瞬間へなへなと膝をつきそうになりました(周りに人がいたので耐えました)。

この企画展は2020.9いっぱいまでとのこと。美男子を見たい人は急いで観に行くのがいいと思います。襖は……たぶん常設だと思います。

ちなみにミュージアムの1階奥には近代的な別館につながる通路が。別館にはトイレとミーティングルーム(取材対応とかワークショップ用?)がありました。

以下、ポエム

かねてより「漫画家たちが自律的にうろうろしている『VRトキワ荘』がほしい!!」と思い続けていたものですが、物理空間として再現されたトキワ荘がかもしだすリアリティは想像以上に圧倒的でした。たたずんでいるだけで漫画家たちの姿が浮かんでくる……とまでは言いませんが、奥角の山内ジョージ氏の再現部屋は、しばらく眺めていたら、辛うじて身に覚えのある“昭和30年代の空気”が一瞬ふわっとたちこめたほどでした。おっさんはおっさんでそういう風に楽しめるし、若者は若者で“根拠不明のノスタルジー”に浸れるテーマパークになっていると思います。

2階全体の間取りを体感して改めて思い知ったのが、テラさんこと寺田ヒロオ氏の部屋の“持ってなさ”。建物の裏面、すぐ隣に共同炊事場、(なかなかの臭いを放っていたという)トイレに最も近いのに加え、2階に上がったらその勢いで入りやすい位置というのが、後に“売れっ子漫画家の門番”と自虐したくなる居心地の思い出のベースになっていたんだろうなと勝手に推察しました。

今回は寄れなかった……というか帰宅してパンフレットを見て存在を知ったのですが、ミュージアム近くの「トキワ荘お休み処」にはトキワ荘のテラさんの部屋を再現した展示スペースがあるとのこと。毒を食らわば皿までということで(?)次回ミュージアムに訪れる際にはちゃんと寄りたいです。あと、店前に人が多くて入れなかった松葉(ラーメン屋)!

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