ノベルゲーム制作者で集まったっていい! 「ティラノミートアップ#1」小リポート

イベント

「UnityやUnreal Engine(3Dグラフィック特化型ゲームエンジン)の勉強会や交流会は結構あるのにティラノスクリプト/ビルダー(ビジュアルノベル特化型ゲームエンジン)にはそういうのがないなんて!」と考えたユーザーが発起人となったイベント「ティラノミートアップ#1」が2019.1.18に開催されました。場所はインディ―ゲーム開発者のコミュニティ&ワーキングスペース「Asobu」のミーティングスペースをお借りしました。

まずは発起人の目が行き届く規模で……と参加者は少なめの4人。ティラノビルダーでゲームを制作中の私(gtozk)は、いくつかのイベントでお会いし面識のあった縁でお呼ばれしました。

以下、参加メンバー。

田平孝太郎氏

本イベント発起人。「フロシキラボ」の看板でゲーム制作・各種企画をフリーランスで手掛けている方です。ティラノスクリプト/ビルダー製フリーゲーム投稿サイト「ノベルゲームコレクション」にてHome Comingを公開中。現在ティラノスクリプトで制作中のMEssingMEmoryを2020年内にリリース予定。

加藤 匠氏

「ティラノゲームフェス2018」(ノベルゲームコレクション内のゲーム投稿&プレイイベント)の準グランプリ作品公衆電話などの作者。本業はゲーム会社勤務で(「マジか!?」っていうとこでした)、ティラノスクリプトでは個人規模のゲーム制作を追求されているとのこと。最新作は「ティラノゲームフェス2019」エントリー作品の無人島

鳥野彫像氏

朗読+音楽のみで楽しめる懐かしくも新しいアドベンチャーゲームSOUND JOURNEY DREAM SEEKERを「ティラノゲームフェス2019」エントリー作品として公開中。“身バレ”をとても警戒されていたので詳しく言及しませんが、大まかにゲーム業界の方です。

gtozka

「qbert」名義でゲームや同人誌を作っているフリーランスおっさん。「ティラノゲームフェス2017」にエントリーしていた短編ノベルゲームお父さんのPCクエストが佳作を受賞しました。最新作は「ティラノゲームフェス2019」エントリー作品の王家の棺。これをゲーム内ゲームとして取り込んだそこそこ本格的なノベルゲームレトロゲームエイリアンズを粛々と制作中です。

独立独歩のティラノユーザーたちの休息

ミーティングは参加者がそれぞれのノートPCを手元で広げつつ、話の流れで披露するものがある時は大きなモニターに繋いで……という形で行われました。

話題は、「私はこのゲームをこういう意図で企画しました」といったゲーム制作の大枠の話から、スクリプトのファイルを開きながら「私はこんな感じで組んでいます」「スクリプト作成にはこのエディタを使ってこんなマクロを組み込んでいます」といった具体的な作業のしかたについてまで多岐にわたるものでした。

できたゲームを披露することはあってもその中身がどうなっているかを目の前にいる人同士で披露しあう機会はこれまでになかったので、とても刺激的でした。参加者全員が非プログラマーで話題や関心の目線が近かったことも会話が弾んだ一因かもしれません。例えるならば「個室トイレの使用法&あるあるネタ」について恥ずかしがらず語り合えるみたいな……ちょっと違いますが(笑)、ある一定水準の話をしてもいいという大前提を共有している者同士でぶっちゃけ合えるフラットな場でした。それとともに、個々が断片的な情報を自力で集めながらどーにかこーにか作っているケースがほとんどであろうティラノユーザーにとって、こういう機会はすごく求められているんじゃないかとも思いました。

個人的に印象に残ったのはノベルゲームコレクションの標準機能としてある「作者へチップ(Amazonギフト券)を送る」の送られ状況の告白。私は一度も送られたことがないので本当は機能していないんじゃないかと疑っていたのですが、そんなことはなかったようです(笑)。ただ、あれだけダウンロードされていても総額は……など、いろいろ思うところがありました。

田平氏によれば、今後もいきなり規模を大きくすることなく、折を見て開催していきたいとのこと。ガチガチな勉強会とは違いますが「ティラノスクリプト/ビルダーでゲームを作っているのは本当に自分ひとりじゃなかった」と実感できるだけでも価値があるイベントだと思います。参加者が公開形式で募られる場合はまた改めてご報告します!

おまけ

イベントでは、作例としてティラノビルダーで作ったアクションゲーム(もどき)を実機起動紹介しました。昨年開催された「自作ゲーム大運動会」というイベント用に作ったミニゲームで、2年前にNintendo Switch用ソフトとしてリリースされたティラノスクリプト製ノベルゲーム『Buddy Collection』のプログラマーさんが作ったタイマープラグインを利用しています。ていうかないと成り立ちません。

ゲーム制作の過程で命令構文をポチポチ入力することを極力避けてきた私も、ノベルゲーム制作ソフトでアクションゲームっぽいものを作るとなるとスクリプト部分をいじらないわけにはいかず。ほとんどの内部処理は他サイトで公開されているスクリプトの見よう見まね(コピー&ペーストからの改変)で賄いました。ここで苦労したおかげでティラノスクリプト上での配列変数の扱い方も何となくわかり、やや大きな規模のゲーム制作の目途が立った気がします。

以下はメインルーチンのシナリオファイルの一部です。これだけでは何の役にも立ちませんが、今回参加したイベントで「ゲーム内部を開示するのも悪くないな」と思ったので、まずはチラ見せから慣れていこうかなと(笑)。

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