【ゲーム家族】7.ストリートファイターは花火とともに

エッセイ

毎年夏に近所で開催される花火大会の日は、夫の友人を家に招いて花火を肴にゲームと酒を楽しむ会を開いています。

来てくれる人の顔ぶれはその年によって様々で、面子が違えば場の雰囲気も違ってきます。

私たち家族は毎年楽しいのですが、広くもキレイでもない部屋に集められ「ギュウギュウになってゲームをする会」の参加者たちの本当の気持ちはわかりません。

きっと楽しんでくれているに違いないと信じたいです。

そんな感じで過ごしている花火大会が、息子が『ストリートファイター』シリーズを始めるきっかけになりました。

Nintendo Switchが発売された年は、夫の友人の他に、息子の友達の家族も遊びに来てくれました。

息子の友達のパパは私たち夫婦よりもひと回りほど世代が下ですがゲームが好きで、特に格闘ゲームは得意とのこと。

人当たりが良く、すぐに夫の友人たちとも打ち解け、『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』(以下、『スト2』)の対戦が始まりました。

「いっちょ揉んでやるか」くらいの気持ちでいた夫たちでしたが、実は彼は過去にゲームセンターの『 THE KING OF FIGHTERS』シリーズ作の大会で優勝したこともある実力者でした。

シリーズこそ違うものの鮮やかな腕前でバッタバッタと夫たちをなぎ倒していくツワモノの登場に、対戦はますます盛り上がっていきました。

息子の友達は、自分のパパが周りの大人達に勝ち、「強い強い!」と褒められてる姿が嬉しかったようで「パパがんばれー!」と応援にも熱が入ってました。

夫がすぐに負けてしまった息子は応援のし甲斐はなかったようですが、ゲームを中心に盛り上がっている場の空気を楽しんでいるようでした。

やがて隣の家の子供も加わるなど場が良い感じに乱れ始め、いつの間にかダウンロード購入されていた『アケアカNEOGEOサムライスピリッツ』で新たなトーナメントが始まりました。

ゲームに盛り上がる酔っぱらった大人達と、興奮して外を走り回る子供たち。最終的に花火を見ているのは私と息子の友達の母と隣の家のお母さんだけになりました。

息子と息子の友達はこの時の宴が楽しかったからか、後にふたりとも『ストリートファイター』シリーズをプレイするようになりました。

美味しい食事は、味よりも食事をする環境に左右されると聞いたことがありますが、楽しかったゲームの思い出も、そのゲームを誰とどんな風に楽しんだかが大切なのかもしれないなと思いました。

今年の花火大会も、元ゲーム少年たちと現ゲーム少年たちがゲームを楽しむ姿を見守りたいと思います。

コメント