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フリーゲームの快作『だびぽん』の前日譚となる昭和ホラーAVG『贄の箱庭』鋭意制作中!

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仄暗くも歪んだ和風ホラー・アドベンチャーゲームです

2016.10に公開されたアドベンチャーゲーム『フリーホラーADV-だびぽん-(以下、だびぽん)』の前日譚にあたる、アコックソフトの最新作『贄の箱庭(にえのはこにわ)』の制作が発表されました。

 

ローカル都市伝説を軸に多重構造的に展開するストーリー、プレイ時間約10時間以上のゲームボリューム、登場人物フルボイス、ボーカル主題歌つきオープニングムービー……などなど「これが本当にフリーゲームでいいの?」と何度も確認し直してしまうほど豪華な仕様の作品の関連作ということで、『だびぽん』が好きすぎるあまりライターをやっている雑誌で紹介記事を書いてしまった者としては、おおいに気になるタイトルです。

 

『だびぽん』がジュブナイル・テイストを残した伝奇アドベンチャーとするならば、『贄の箱庭』は村の怪異な因習に取り込まれ抜け出せなくなっていく過程の体験といった趣。2018.1に開設された公式サイトがすでにビクビクさせる気満々の作りになっていることからも“ヤバい感じ”が伝わってきます。

ストーリーは、あらかじめ『だびぽん』をプレイしていないとわかりにくい部分はなく、単体の作品として楽しめるとのこと。むしろ『だびぽん』経験者が本作をプレイすることで、いろいろと腑に落ちる構成になっているそうです。

 

2018.2にCV(声優)募集開始予定……など開発はこれからが本番といった様相ですが、気長に待ちたいと思います。

ちなみに『だびぽん』はこんなゲームでした

男子大学生の仲良し3人組のひとりが失踪。その背景には、彼らが住む禎尾(さだび)町の最恐心霊スポットが深く関わっていて……というところから『だびぽん』物語は始まります。

 

15年前、とある“事件”によって開局直後に閉鎖、廃局となったローカル放送局“禎尾森放送局”。そのお蔵入りマスコットキャラクター“だびぽん”が、電子機器を媒介に現実世界を徐々に侵食していく恐怖を、親友の消息を追う大学生・継見ヒロキの視点を中心に体験できます。

 

だいたいこれくらいの規模で収まるだろうと思っていた物語が二転三転し、思わぬキャラが思わぬ存在感を発揮して最終的には「そこまで!?」という域にまで達するゲーム展開の高揚感は、昨今評判の市販ノベルゲームと並べても引けをとりません。

 

さぞかし物語設定を綿密に構築した上で作り始めたのだろうと思っていたのですが、本作に声優として出演し、企画・脚本を手がけたアコックソフトの中核メンバー・モモサキモヤ氏によれば、書いているうちに自然とそうなっていったというまさかの“原作デビルマン・スタイル”。展開の必然性を突き詰めていくうちに別次元の扉が開いちゃった、みたいな危うさも本作の魅力のひとつかもしれません。

本編リリース以降は、 『だびぽん』に関する情報やトークなど展開していく動画付きネットラジオ「禎尾森放送局ラジオ DABI☆ちゃんねる」が、不定期配信されています。

 

物語の中で凄惨な事件の舞台となった放送局の名前を冠し、だびぽん役の声優さんがメインMCのひとりを務める……というコンセプトの攻めっぷり(?)もさることながら、本編出演の声優さんをゲストに招いたり、おまけの映像が手が込んでいたりと、かなり凝った作りになっています。

 

ゲーム本編をプレイしていなくても、ゆる~いトークや思いのほかゾクッとする怪談話で楽しめますよ!

モモサキモヤ氏(アコックソフト)に訊く『贄の箱庭』と『だびぽん』の関係

少し気が早いと思いつつ、『贄の箱庭』でも脚本を担当するモモサキ氏に、現時点でOKな範囲でのお話を伺いました!

 

──本作の構想はいつ生まれたのでしょうか?
モモサキ 『だびぽん』のシナリオが完成間近の時です。 シナリオ作業の後半で急遽シナリオを修正し、当初は存在しなかったキャラクター“???”を追加したのですが、 そのキャラクターの詳細なエピソードは「もう別作品として1個の物語を作ったほうが良い」ということにしました。『だびぽん』では、今作を微妙に匂わすような描写や演出を意識しています。

 

──リリース形態など、現時点で決まっていることを教えてください。

モモサキ 今作もフリーゲームとして公開です。 『だびぽん』と同様、開発ツールはティラノビルダーを予定しています。 ティラノビルダーは『だびぽん』制作時から大幅にアップデートして、できる事がさらに広がっているので、いまから楽しみです。

 

──前作『だびぽん』をリリースしてみての率直な感想は。
モモサキ 現メンバーでのゲーム処女作としてはもったいないくらい反響をいただけた作品だと、関係者一同驚いています(※アコックソフトは、モモサキ氏が加入する前は、キャラデザイン、グラフィック、BGM、ムービー制作担当の亜国氏の個人サークルだったとのこと)。 ノベルパートは、事前にヒントとなる描写を入れたりと、シナリオの組み立てはかなり熟考したので、 理不尽に感じたり無駄になったりする選択肢をほぼ排除できたことには満足しています。 課題は、ノベルパートとミニゲームパートの相互関係といいますか……いくつかのミニゲームは、もっとシナリオと噛み合ったものが作れたのではないか、という点です。今作では、シナリオとシステムの噛み合わせを構想段階から密に話し合って詰めていきたいなと思っています。

 

──まだ制作が発表されたばかりですが、現在での制作進行度は?
モモサキ 今作はシナリオ、イラスト担当ともに制作で避けてきた苦手分野への挑戦でもあるので 構想や資料集めの段階で結構な時間を要してしまいました。いまはそれらが終わって全体の方針が決まったところです。自分たちの気持ち的にはもう50%くらい終わったような心持ちでいるのですが、実際の成果物だけでみると10%もいっていないんじゃないでしょうか……?

 

──最後に、本作に興味を持った読者の皆さんにひとことお願いします。
モモサキ  『だびぽん』はどちらかというと“キャッチーさ”を重視して作ったふしがあり、いろんな要素の良いところ取りをした感じでした。今作は“自分たちが作っているものがどの層に向けたものか”を意識するようにして、時には思い切ったこともしてみたいなと思っています!

『贄の箱庭』公式サイトはこちら

project by acock soft 2018

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