なぜかプロゲーマーの祭典に首を突っ込んできてしまいました
2017.11.23、東京都大田区の大森ベルポートで開催された『ストリートファイターV』の大会“Redbull Tower of Pride”の観戦に行きました。
e-Sports系は当サイト……というか私(@gtozka)自身が明るい分野ではないのですが、今夏より急にプロゲーマーの試合の動画を観始め「一度生でゲーム大会を観てみたい」という野望を抱くようになった奥さんが1ヶ月以上前からチェックし楽しみにしていたイベントだったため、せっかくだからついて行って門外漢視点のリポートにしようと思いました。
2017.11.22放送のバラエティ番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系列)を観て、プロゲーマーや格闘ゲーム大会に興味を持った(ファミリー系)ゲーマーの方は、今後のレジャーの参考にしていただければと。
以下、会場で見たもの、あったことのフォトダイジェストです。
■Redbull Tower of Prideの楽しかった思い出
大会は、予選→ゲートキーパーマッチ→決勝トーナメントの3部構成。
午前中から開催された予選は、手持ちのコインをベットしながら対戦し、最終的なコインの獲得枚数を競い合うバトルロイヤル形式でした。
これはとても珍しいルールだったようで、ただゲームがうまいだけではなく“いかに効率よくor着実に相手のコインを吸うか”という駆け引きが重視される“カイジっぽさ”が、さまざまなドラマを生みだしました。
(全勝したのに勝ち上がれなかった方がいたりとか)
会場には、現在『ウルトラストリートファイターIV』に夢中な子供(小学生キッズ)とその友人(同)を連れていきました。
それぞれ親の影響(笑)で何人かのプロゲーマーの名前と顔が結びついている二人は、知っている方を発見すると「◎◎さんだ!」と叫び、試合を見守ったり後をつけたりしていました。
この写真は、“マゴ”さん(右から2番目)のプレイを食い入るように観戦しているところです。
“板橋ザンギエフ”さんを発見した二人は「板ザンだ!」「板ザンだ!」「ずんずん教だ!」と言いながら後をついていき(最後のは言ってない)、意を決して握手してもらうことに。
非常に好青年な対応をしていただき、親としても感謝です。
そのあとなぜか手を差し出したイベントスタッフさんとも握手するという不条理な流れに、キッズたちも微笑んでいました。
予選中、決勝トーナメント出場8枠の“ゲートキーパー”を務めるプロゲーマーたちが、各予選ブロックに参戦する“襲来イベント”が。
前述のテレビ番組でクローズアップされていた“ときど”さん(左)も登場しました(右は“ボンちゃん”)。
ときどさんが対戦台に座ると、子供の身軽さを生かしてサーッと真後ろに陣取るキッズたち。
たまに「オレ知ってる!」という感じでゲーマーネームの由来をデカい声で語り出すのが、ちょっと恥ずかしかったです。
メイン会場から少し離れた場所にある休憩&コミュニティスペースには、『ストリートファイターV』の試遊台がいくつか置かれていました。
プロゲーマーを観るのも好きだけど自分で遊ぶのもやっぱり楽しい子供たちは、動画でしか見たことがなかったキャラクターを、上等なアーケードコントローラー(マッドキャッツ製?)を使って夢中に操作していました。
後で「かりん(プレイヤーキャラのひとり)の、クルクル回してドンができたよ!」と、誇らしげに報告してくれました。
同スペースには『NEWみんなでゴルフ』と『グランツーリスモSPORT』の試遊台も。それぞれはじめてやるにも関わらずあっという間にコツを覚え、ゴルフではバーディ、イーグルを出しまくっていました(カップがボールを吸い寄せるアシスト機能つきですが)。
同イベントで偶然、外山雄一氏(前エイティング)と遭遇! 奥さんに記念写真を撮ってもらいました。
この後外山氏は本業(?)のシューティングゲーム大会に参加するため、高田馬場のゲーセンに向かわれました。

第2部のゲートキーパーマッチでは、決勝トーナメント出場をかけて、プロゲーマーと予選突破者の3マッチ先取戦が行われました。
ゲートキーパーの“Daigo(ウメハラ)”さん。ガイルを操作し、会場を何度も沸かせました。
同じく“Kazunoko”さん。かわいらしいコスチュームのキャミィを操作し、本大会で見事優勝を飾りました。
ゲートキーパーマッチからは、予選用のスペースがすべてギャラリー席になり、中央ステージ下部に設けられた対戦スペースでの試合の模様を大型スクリーンで見守る形に。
(左はゲートキーパーの“Big Bird”さん、右は“ガチくん”)
陽が落ち会場が暗くなるにつれ妖しく光りだすタワーボード。
“勝つ→塔をのぼる”という「死亡的遊戯」またはゲーム版『スパルタンX』的イメージがいやが上にも増幅されます。
■ふりかえって
明日学校がある子供たちのことも考え、ゲートキーパーマッチが終了した午後7時の時点で会場を後にしたものの、奥さんも子供たちも大満足のイベントでした。
案の定『ストリートファイターV』が欲しくなっちゃった子供は、直近のクリスマスに過度の期待を寄せ始めました。
さすがのサンタさんも、会場で触れたアケコンとのセットは無理だろうよ……。
イベントは大会出場者がギャラリーを兼ねる格闘ゲームブーム時のゲーセンと同じ構造のため、「入場無料だしちょっとどんなもんか見てみるか」と生半可な気持ちで行くと、気の置きどころがなかなか難しいという印象でした。
ただ、当該のゲームジャンルが好きで、いまあそこに立っている人がどんな人で……ということをあらかじめ知っていると、“憧れの人”の存在感や凄みを直に感じられる夢のような空間であることは間違いありません。
対戦の行方を見守る行為自体が面白いのは大前提として、『ストリートファイターV』のフリープレイエリアでゲームやりたさに見知らぬお兄さんたちに果敢に挑み、いい塩梅に相手をしてもらった挙句「(予選の襲来イベントで)ときどに勝った人に勝った!」と、やや失礼な言い回しで喜びをあらわにする子供を見ていると、こういう形式のイベントはもっと次世代のプレイヤーたちにアピールしてもいいんじゃないかと思いました。
当時こんなオープンな場があれば、カツアゲや補導の恐怖にビクビクしながらゲームをやらずに済んだのに……という自身のゲームキッズ時代を重ねながら。
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