昭和ゲーマーのMR(複合現実)的同窓会“ゲームレジェンド27”の小リポート

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懐かしさと現在進行形の情熱がぐしゃっと混ざり合った特殊空間でした

レトロゲーム・マイナーゲーム中心の同人誌即売会“ゲームレジェンド”が、2017.11.12埼玉県川口市の市民ホール“フレンディア”で開催されました。

ここ数年は5月と11月の年2回ペースで催されているこのイベント(※入場無料)。
業界内外のおっさんおb……マスター・ゲーマーたちが思い思いのスタイルで“レトロゲーム愛”を表現しあうリアルイベントとして一定の認知を得、その役割を果たしています。

そもそもがマイナー趣味の寄り合い的意味あいの強いイベントだったのですが、回数を重ねるごとに来場者・出展希望サークルが増えていき、今回は出展できなかったサークルも相当数いたとのこと。

イベントの需要が拡大した理由はいくつか考えられます。

「“本物のレジェンドたち”が堂々と出展できる世の中の流れになったことで、イベント自体のアングラなイメージが和らぎ、アトラクション性が増した」

「レトロゲーム関連の情報を補完する公式的アナウンスが充実したことで、非リアルタイム世代も“現在進行形の趣味”にしやすくなった」

……などなど根拠の薄い推測はいくらでも立てられますが、それよりも何よりもすべては、さまざまな制約・逆風を乗り越えてこういう場を守り続けた“ゲームレジェンド実行委員会”の尽力あってこそのこと。

ゲーム系メディアでさえおいそれと取り上げにくいグレーゾーンど真ん中のイベントを、致命的なトラブルもなく定期開催するのは、並大抵ではないと思います。

午前11時の開場前には“過去最長”と目される入場待ち列ができ、開場後しばらくの間は通路で身動きが取れないほどの盛況ぶりだったとのこと。

物欲が薄い上に混雑を極力回避したい私は13時過ぎに入場し、程よい密度の来場者たちとともに場内をマイペースに回遊しました。

以下に、会場で出会って心惹かれたモノ・人物を紹介します。

(それぞれ当事者・ブース責任者の許可を得て撮影しています)


■ 中潟氏と、氏に憑依している武者の怨念(※平景清のコスプレイヤーさんです)

マジモノのレジェンドのお一方・中潟憲雄氏の出展ブースで、2017年9月にリリースされたFC互換機用ソフト『NEO平安京エイリアン』のアレンジBGMサントラCDを購入。

以前のインタビュー取材時に「お願いします」と言い出せなかったサインをジャケットに書いていただいている最中、同サントラCDに参加しているレジェンドの御歴々がどどっと押し寄せたため、どさくさに紛れてテクノウチ氏のサインもいただいてしまいました!

■ こういう方向の“天国”もありかな、という限定販売グッズ

ブースではレトロゲームのサントラCD・グッズの販売、イベントスペースでは『ぺんぎんくんギラギラWARS』の試遊会を行っていた、シティコネクションさん。

ブースには、イベント限定販売として、2017.11.30リリース予定のプレイステーション4用ソフト『ゲーム天国 CruisinMix』の登場キャラクターが描かれたタペストリーが販売されていました。

……これって、アメリカではすでに標準になっている(そうか?)、ビキニ洗車サービスですよね!?
クラリスカーがぐしょぐしょになって、けしからん限りです。

■ G-BASIC&カセットテープの現役ぶりをまざまざと見せつけられました

1982年発売のホビーパソコン“ぴゅう太”のさらなる(?)普及活動と、同機種用のゲームソフト制作&頒布を行っている同人ゲームサークル“ぴゅう太買えや”さんのブースでは、イベント前日に完成したという新作ソフト『サイモンとザファンクス』の試遊&スコアアタックコンテストが行われていました。

ゲーム内容はごくごくシンプルなサイモン(記憶力を試すゲーム)で、”サイモン→サイモン&ガーファンクル→ザ・ファンクス(往年のプロレスの兄弟タッグチーム名)”という連想ゲーム的世界観が、ビジュアル面で見事に再現されていました。

私がプレイした時のスコアは9。特別良くも悪くもない記録でした。

■レトロゲーマー魂を激しく揺さぶられた“新作ゲーム”

完成寸前のWindows用フリーゲーム『マイコンスレイヤー』(制作サークル・天ぷら工房)が、ロケテストとして先行公開されていました。

敵と戦いながら広大なマップを歩き回り、どこかに隠されたレトロPCを取り戻していく……という2Dスクロールアクションゲームです。

見る人が見ればわかるレトロゲームネタをふんだんに盛り込みつつ、複数のプレイヤーキャラ(最大6人?)を切り替えられたり、デカキャラのステージボス戦が用意されていたり、それでもって自キャラの操作性が非常に良かったりと、しっかり遊べる内容に仕上がっているとの印象を受けました。

完成したあかつきには、”ふりーむ!”などのサイトで公開されるとのこと。いまから楽しみです。

先に紹介したぴゅう太のゲームもそうですが、個人的にはこのような、レトロゲームのエッセンスを自分の中で整理・昇華し”新作ゲーム”として再構築するスタイルの愛情表現に惹かれ、自分でもそうしていきたいなぁと思いました。




■そのほか


同人誌は、テーマの面白さに惹かれたファミコンネタ本(制作サークル・札刃伝書鳩)と、“ぴゅう太買えや”の新刊を入手しました。
後者には“ボイスレコーダーを用いたG-BASICデータのセーブ(録音)/ロードのコツ”というきわめて実用的な情報が書かれていました。


いまから約31年前にテクノポリスソフトとしてリリースされたPC用脱衣麻雀ゲーム『まじべんちゃー・ねぎ麻雀』の原画・グラフィックを担当した江南直緒(nao)氏が、2016年にリリースしたCG画集。
PC-8801(1980年代当時のPC)で作成した8色美少女CGが、いっぱい収録されていました。
(公序良俗を考慮し、ジャケット画像に一部加工を施しています)

10代の自分が「これこそザ・エロス!!」と思い込んでいた画像が、いまでは“ポップなピクセルアート”に見えてしまうことへの一抹の寂しさを含めて、味わい深い作品集でした。


せっかくだから「ゲームレジェンドに来た!」って証になるコスプレ写真も撮っておきたい……と思い『モータルコンバット』のライデンさんとサブゼロさんに2ショットをお願いしました。
撮影許可はもらったのですが、何で掲載するかは伝え忘れていたので、一応表情はぼやけさせておきました。




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