イタリーゲーム『Father and Son』が気になる

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新作ゲーム情報はピサの風とともに

2015年のBitSummit(BitSummit3)の取材で縁ができた、イタリアのゲームデザイナー・Fabio Viola氏から「今度こんなゲームが出るんだぜ!(意訳)」というメールが届きました。『Father and Son』というタイトルのiOS/Android用無料ゲームで、2017年春にリリース予定とのこと。残念ながら日本語版は出ないようですが、その出自や内容がおもしろそうだったので、簡単に紹介しておきます。


▲『Father and Son』公式サイト。英語かイタリア語が堪能な方であれば、以下の記事は読まなくていいかも。




国立博物館もゲームを作る時代⁉︎

まずこのゲーム、国立の考古学博物館(ナポリ国立考古学博物館)が制作した、おそらく初のビデオゲームです。本作のプロデューサーである同館職員Paolo氏によれば、本プロジェクトは(自分とこの博物館にあまり馴染みがない)一般市民との新たな関係の活性化を目的としたもので、「このゲームを通じて、世界中のどこからでも、私たちの研究所やナポリの都市と交流することができます!」とのこと。すごいものを揃えてドンと構えているだけじゃいけない、という意気込みを感じます。ちなみに主要開発メンバーは、Fabio氏を含む各分野のエキスパートで構成された非営利団体TuoMuseo。
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具体的なゲーム内容は、サイドビューの横スクロール画面による2Dアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、考古学者の父を持つ青年マイケルとなって、ナポリの街を、博物館のホールに沿って探索します。
ここからは、スクリーンショットとGoogle翻訳したリリース文を見た限りの想像ですが(笑)、おそらくマイケルは、現代のナポリと、博物館にコレクションが展示されている各時代──古代ローマ、エジプト、ブルボン王朝といった時代を魂レベルで行き来し、歴史の真実に触れたり、時に歴史の流れに介入したりして、自身の人生観を変えていく……という感じの物語が、マルチシナリオ形式で展開していくと思われます。
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とりわけ“考古学者である父の人生と、その中における、息子としての自分”がどのように顧みられ、変化していくかが、タイトルからして重要なテーマになってくるようです。こういう父と息子モノは、息子サイド・父親サイドの両方を経験したこともあってか、非常にグッときます。もし本作の日本版が出るとしたら、“考古学”を“テレビゲーム”に勝手に脳内変換して、オイオイ泣きながら遊んでいるかもしれません。

ちなみに、Fabio氏と知り合うきっかけになった作品は、彼がコンサルティングした独立系デベロッパー“LKA”制作のインディーゲーム『The Town of Light』。実在の廃精神病院を舞台に、イタリア国内の精神病院史の暗部に踏み込んだ物語が展開する、ホラーテイストの3Dアドベンチャーゲームです。こちらも日本語ローカライズなしですが(取材時は「用意している」と言っていたのですが…)、気になった方はどうぞ。


いつになるかはさておき、イタリアのインディーゲームデベロッパー巡り、してみたいなぁ。

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